ドール収納用の専用棺はいかが? 危機裸裸商店プロデュースのフラフィーちゃんをご覧ください!

I・Doll VOL.72

ゴシックアンドロリィタ。

良質な布やフリルがたくさん使われて品性を感じるそのたたずまいは、身にまとうだけでまるでお姫様になったかのよう。

筆者「あおち」もロリィタの世界に魅了されたひとり。ひとつひとつが繊細で他にない世界観は、「ロリィタ」が日本にあらわれたその日から、たくさんの人々を虜にしていきました。

「東京都大田区にドール用の棺を作成されている秘密基地のような工務店が存在する・・・」

ほう。これは気になる。気になりすぎる。

ゴシックアンドロリィタ(通称ゴスロリ)の雰囲気を感じさせつつも、「棺」という聞き慣れないワード。

ドールという世界とはどのような関係があるのか。筆者あおちはその不思議な秘密基地へ。・・・いざ向かいます。

「危機裸裸商店」
URLhttps://kikirarashoten.shop/
住所〒1440045
東京都大田区南六郷1-17-1 1F倉庫 101
基本営業時間10:00~17:30(要予約)
TEL&FAX03-4362-5510
営業時間外や繋がりにくい場合:
070-3266-5552

て、店の外観がもうこの世界ではないような趣き。

廃女が秘薬を売っているのか、勇者の剣が買えるのか。異世界を感じさせる不思議な建物から、まばゆい光がこぼれています。わたしはこれからここに来店するのか・・・・・・

「危機裸裸商店」は、アーティスト「後藤きき」さんがプロデュースする、布を用いた表現作品『着れるアート』を制作・企画・販売をしております。また「危機裸裸棺工務店」としてドール用の棺の制作にも携わり、I・Dollへの出展をおこなったり、さまざまなオーダーを承っておられます。

お店の中にいるだけで、大きな宝箱の中に閉じ込められたみたいな感覚になりました。

たくさんのグッズたちに囲まれ、ドールちゃんやロリィタが好きな方なら必ず魅了される世界・・・・・・取材中も「ここに住みたい〜〜!」というれしい嘆きを何度発言したか分かりません。

ちなみに人間用の棺は、実は超フカフカで普通に眠れてしまいます。

あれっ、でも、外から見た感じより、このお部屋思ったより狭い?

販売中の一点物グッズはどれなんだろう?

と、緊張しつつも正直にお伺いしようと思っていたら、なんとエレベーターが壁に擬態しておりました。(写真撮ればよかった〜〜!)

誰しもが憧れますよね?自分だけが知っているエレベーター。キコキコキコ…とアンティークな音をたてながら、地下のひみつのへやまでゆっくり、ゆっくりご案内してくれます。

わあ!!堪らない!!

アンティークでゴシック、どこか上品な闇を感じさせるような、たくさんの作品が飾られています。

マントルピース(暖炉のような形の収納)もききさんのハンドメイド。すべて一点物という部分がとっても魅力的ですよね!危機裸島の民族たちは、皆同じものを着たがらないようです。(詳しくはWEB SHOPサイトへ。危機裸島の話が載っています)

このカチューシャかわいい〜〜〜〜!!!

見た目だけでは派手な印象でも、普通に似合う!!(大歓喜)

ご試着させていただきありがとうございます!!

(この後お家に帰ってWEB SHOPから購入しましたw)

数々のドールちゃん用の棺たち。

全て丁寧に、愛を込められ作成されています。

中はフカフカのクッション素材で、大切なうちのこを保護できるベルト付き。えっ!欲しいが??

コンセプトが全くずれない、ずれたものが一切ない完成された店内に、わたしは大興奮。大人になったらこういう家に住む!!!(わがまま)

棺を作り始めるキッカケは?

以前、某有名帽子屋にて勤務していたききさんは、2001年に危機裸裸商店としての活動を開始。今年で

23年の老舗コンセプトショップです。最近発売された「ゴシック&ロリータ語辞典(2024年07月10日

発売/誠文堂新光社刊)」にも掲載されたりと知る人ぞ知る人気店です。

ところで、このハイセンスな「棺」ですが、かつて舞台装飾を手掛けていたききさんの元に、「棺とか作れませんか?」という声がかかったそう。しかし当時は棺を輸入するのも高額ですし、そもそも人間の生死に関わるような「棺」というモチーフや、納棺に使用される本物のものを取り扱うこと自体が難しく、一度断念せざるを得ない状況でした。

50cmドール用サイズは大きくて迫力がある!!

そして時が経ち、世間はコロナ禍となってしまいます。そこで「おうち時間も楽しめる素敵なキッカケとなる、斬新なアイテムがあれば」と、知り合いの内装家具の建具屋さんに相談を持ちかけ商品化を開始。試行錯誤の末にメディアでも多くの話題を集める独創的な棺を完成させます。特にこのアイテムはゴスロリがよく似合うドールとの親和性も高く、ドールサイズの棺を企画制作、そしてイベントなどでも販売を始められました。

まったく新しい「棺」というデザインや、従来の危機裸裸商店のコンセプトとのマッチ。多彩な遊び方や話題性からメディアにも取り上げられ、ドール用の棺を制作する「危機裸裸棺工務店」が誕生することになるのです。

・・・最強カスタムのフラフィーちゃんが、I・Doll VOL.72に登場

さて、こうした強烈な個性と飛び抜けたデザインセンスで乙女の心を鷲掴みにする危機裸裸商店さんですが、このたびラペオニアでは、TinyFoxのMACOCOシリーズ人気Doll 「仕立て屋のフラフィー」をききさんカスタムのメイクやアウトフィットでの製作が行われました!世界のどこにもいない特別なおめかしをしたフラフィーちゃんをここに公開します!!

危機裸裸商店 後藤ききさんデザインカスタムドール 「道化のフラフィー」ちゃん

ちょっと、かわいすぎんか???

道化師らしい黒ペイントがお顔に施されていて、ばさばさの白まつげがチャーミングさをUP。

フラフィーちゃんのモチーフである「蛾」をテイストを存分にアピールしつつも、童顔やMACOCOボディのむちむちっぷりが活かされたキラキラの衣装。

全体的にモノトーンカラーでまとめられた「道化」の雰囲気。

ワタの実を風船のように持ち歩いている姿が、ほわほわピエロなのか!?どこのサーカスで会えるのか!?フルセットでお迎えしたいのですが可能ですか?(無謀)

ドールちゃんの横顔が沼な同志居ません??? 白まつげCUTE!CUTE!KAWAII!!

後ろ姿はこんなかんじ・・・

「蛾」らしさを感じさせつつフラフィーちゃんのほんわかした雰囲気にマッチするもこもこっぷり。

凝ったアレンジのツインテールウィッグを見て、「少しだけおてんばなのかな?」と想像してしまいました。俺が助けてやるからな・・・

ドールちゃんの横顔が沼な同志居ません??? 白まつげCUTE!CUTE!KAWAII!!

ちなみに、このフラフィーちゃん、I・Doll VOL.72・ラペオニア・マリオネットアミ・ロップイヤー

合同ブースにて公開されるとか。

な、なんと、写真でフラフィーちゃんが鎮座おわします素敵な籠も販売される??

(うーん、もしかして、ラペオニアさん。ドールちゃん用アウトフィットの販売を始めるのでは?

TinyFoxサイズのお洋服展開がこうして始まっていくのでは・・・?)

↑このことについてもっと知りたいのですが、ラペオニアさん、新作商品の発表をお待ちしております

(圧)

こちらはお店でふるまわれた青色のお紅茶♪素敵な器にお出ししてくださり、ほっと一息。

お紅茶ひとつにまでこだわりを感じるところが、わたしの気持ちをいっそう惹きつけます。

ドール用の棺、欲しい。

あわよくば人間用も欲しい。

木材が使用されているため、ほのかに木の温もりを感じ長く使用できます。安眠確定です。(なんと消臭効果まで!!)

小物入れとしても使用ができ、他と被らない唯一無二のデザインは必見です。(ひとと被るのがあんまり好きじゃない俺様大歓喜だぜ!!)

12月のアイドールにも出展されるため、是非チェック&入棺体験をしてみてください。一度棺で眠ると魅力がわかります。なんだか安心するのです…

ほにょんとしたお口と無垢な視線 「道化のフラフィー」魅力的すぎる・・

『ゴスロリ」への偏見は今の時代こそ薄くなってきたものの、変な人だという印象で身勝手に線を引かれてしまう世の中。「棺を作成されるクリエイターが存在する」という事実から、こうしたミゾを狭めていけたら良いですよね。「きっと戦争もなくなるんじゃないか」ききさんはそう語りました。

「人生はひとりひとりに与えられたエンターテイメント。別にみんなと合わせる必要なんてない」と、ききさんが最後に発言したのが、わたしにとってすごく印象深かった。ドールやロリィタを愛する趣味でも、堂々と楽しむことこそが重要なのかもしれません。改めてそう気づきました。

ドールに魅了された者

ゴスロリに魅了された者

自分に嘘なんてつかずに、存分に趣味を楽しんじゃいましょ。なんたって自分の人生なのですから。

それにしてもフラフィーちゃん、従来のかわいさを最大限に活かしつつ、こんなに豪華にうまれかわり、衝撃!!ききさんの確立された感性に強く惹かれます。すごいです!

ドール用アウトフィット製作の話はとても気になります。今後の新情報に期待!!

ラペオニアさんの新作情報も鼻血を出しながらお待ちしております・・


ライタープロフィール

あおち(南湖 碧)

ドールカフェ「Marionnette Amis」のメイド。
紅茶やドールをいつくしむひと。
ツイッターは @aochimushi  未だにXと呼べない。