DolleyDoll と TinyFox から見る、BJD と MJD のリアルな違いを徹底解説!!
こんにちは。マミロワール案内役の まみろ店長(仮) です。
ラペオニアから販売される魅力的なドールたちをこのコラムを通じて解説していきますね。わからないことがあったら何でも聞いてね💕
記念すべき第1回目は、今春TinyFoxから予約販売された大人気ドール「シェフ・ドゥ・スーヒー ムゥス」をテーマに「BJDとMJDとは? その違いは?」について、みなさんと一緒に学んでいきたいと思っています。先輩の「えにゃ」さん(ラペオニアドール教室参照)に比べて、まだまだ知識は足りないですが頑張って紹介しますのでよろしくお願いいたします🙇
早速ですが、ことし発売されたの「ムゥス」ちゃん、この子はTinyFoxとDollyDollのコラボレーションで生み出された注目のドールちゃんです。「かわいいヘッドはTinyFox製」「ボディは今注目の新興ブランドDolleyDoll製」という2つのブランドが協力した注目の商品😉どちらも中国発の新興ブランド。日本でも取り扱いショップが増えている注目株なのです💕


1. はじめに:BJD と MJD の違い
- BJD(Ball-Jointed Doll/球体関節人形)
球状関節と、内部を通るテンションゴムでパーツがつながる構造。
古典的な球体関節人形からキャストドールまでみなこの系譜にあたります。 - MJD(Mechanical Joint Doll/機械式関節人形)
内部フレームや嵌め合い構造で関節を構成する「機械式可動」のドール。
TinyFox のように PVC+ABS などのプラスチック素材を採用するブランドもあります。


左:TinyFox天使体ボディ1/6スケール 【身長22.5cm/足の長さ股下丈13cm】
右:DolleyDollへちま体ボディ1/6スケール【身長26cm/足の長さ股下丈14.5cm】
同じ1/6スケールのドールボディの中で較べてみると、天使体は小さい方。へちま体は手足ともスラリと長くて、お姉さんタイプの体形。どちらも「よく動く可動性の高いドール」ですが、内部構造と素材がまったく違うので、触り心地やメンテナンス、遊び方の方向性も変わってきます。それぞれの特性をすこしだけご説明しますね。
2. BJD代表:DolleyDoll —— 本格BJD
◆ DolleyDoll ってどんなブランド?
DolleyDoll は、中国発の新興BJDブランドで、1/6スケール前後のBJD素体と各サイズヘッドを展開しています。日本国内でもドール専門ショップや代理店経由で少しずつ流通が広がっています。
TinyFoxとのコラボドール「Mousse(ムゥス)」では、DolleyDoll 1/6 へちま体(樹脂ボディ)+PVCヘッドという組み合わせで “BJD Fullset”として発売されました。
ポイントは:
- DolleyDollは「樹脂製の球体関節ボディ=BJDボディ」を担当
- 頭部にPVC素材を使うなど従来のキャストBJDとフィギュア的要素の中間を狙った設計
ということです。


◆ DolleyDoll の構造的な特徴(BJDとして)
公開されている情報や実物を見る限り、DolleyDollのボディは典型的なBJDと同様に
- 球体・関節パーツ+内部ゴムによるテンション構造
- レジン(樹脂)ボディによるほどよい重量感と安定感
- 可動性が高く、しっかり“球体関節人形のポージング”が楽しめる
という方向性で作られています。
1/6というサイズ感も相まって、
「大きいキャストBJDはハードルが高いけれど、“本格BJD”の感触を味わいたい」
という層に非常にフィットします。



今年発売の1/6スケールと1/8スケールの中間に位置する大きさ、小さめボディ・かぼちゃ体素体
◆ DolleyDollタイプ BJD のメリット
- 樹脂BJDらしい可動の自然さと保持力がある
- 球体関節特有の「ねじる・傾ける」ポーズが小スケールで実現しやすい
- ボディとヘッドを別売り・組み合わせる構成が多く、カスタム前提の設計がなっている
- 小さいぶん取り回しやすく1/3スケールのキャストドールよりも日常的に触りやすい
◆ DolleyDollタイプ BJD の注意点・デメリット
- 樹脂素材である以上、黄変・経年劣化対策は必要(紫外線・高温多湿など)
- テンション調整やゴム交換などBJD特有のメンテナンスは避けられない
- 1/6スケールゆえに関節パーツが細かく初心者には「バラした状態の組み直し」がやや難しい可能性も



すーっとながい足のへちま体、スタイルいいうちのこにむいてるかっこよい素敵ボディ
3. MJD代表:TinyFox —— PVC+ABSの“メカニカルジョイントのアニメドール”
◆ TinyFox ってどんなブランド?
TinyFox は、すでにみなさんおなじみ多くの作品を世に送り出しているアニメ系ビジュアルとMJD(機械式関節)素体ボディを組み合わせたドールで世界的に知名度をあげてきています。
海外ショップの説明でも、
「PVC+ABS素材で構成されたMechanical Joint Doll(MJD)を得意とするメーカー」と紹介されており、BJDではなくMJDブランドとしての立ち位置が明確です。
◆ TinyFox MJD の構造的な特徴
メーカー商品説明ではTinyFoxを含むMJDドールについて、
- 素材は主にPVC+ABS
- ボディパーツは 「嵌合式(はめ込み)・可動式」で組み立てられた構造
- いわゆるキャストドールのように、ボディ内部にゴムが通っている仕組みではない
◆ TinyFoxタイプ MJD のメリット
- ボディ内部にゴムが通っていない。そのため経年劣化等によるテンションゴム調整が不要
- パーツは嵌合式で、関節が“機械的なクリック感”で保持され、ポーズ再現性・安定性が高い
- PVC+ABSの特性上、扱いやすい・持ち運びしやすい
- アニメ系メイクとフルセット構成販売(ボディ・衣装・ウィッグ・アイ付)が多く
「お迎えしてすぐTinyFoxの世界観ごと楽しめる」
4. DolleyDoll(BJD)と TinyFox(MJD)をもう一歩踏み込んで比べる
4-1. 「触り心地」とポージングの違い
- DolleyDoll(BJD)
- 樹脂の“ひんやりした重み”があり、小さいながらもBJDらしい存在感。
- ゴムテンションによるしなやかな動きと微調整のしやすさがあり、
写真撮影でニュアンスを出したい人向け。
- TinyFox(MJD)
- クリック感のある関節やしっかりしたフレームで、一度決めたポーズが崩れにくい。
- 片手でも扱いやすく、自立性が高いため「机の上で日常的に遊ぶ」「お出かけ先にもつれていきやすい」バリエーション広い楽しみ方ができる。
4-2. 素体としての自由度
- DolleyDoll
- BJDボディとして、他社ヘッドやカスタムヘッドとの互換を意識した構成。
- 「素体+ヘッド+ハンドを選べる」構造の予約商品もあり、自分だけうちのこを組み立てる楽しさ、広がりがもてる。


- TinyFox
- 基本は、キャラクターフルセット販売が前提。同天使体シリーズならでヘッド・ボディ素体の互換をもたせており、初心者入門者にも中級者的なあそび方にも対応。
- あらかじめ完成されたストーリー・キャラクターの完成度が高く そのドールの「世界観ごとお迎えしたい」人向け。



4-3. コラボレーション「ムゥス」が示したもの
TinyFox × DolleyDoll のコラボドール「ムゥス」は、
- DolleyDoll の 1/6樹脂BJDボディ(へちま体)
- TinyFox デザインのPVC製ヘッド
- アニメライクなキャラクターデザイン+BJD構造
という組み合わせで、「BJDフルセット」として販売されました。
この事例は、
「BJD」と「MJD」の中間領域が、これから広がっていく
という可能性を象徴しているのかな、とも言えます。フルセットドールをお迎えした場合でも、ウィッグやヘッドを変えるだけじゃなく(はじめはそれだけでドキドキしますね…)BJDとMJDボディのそれぞれ良さがわかってくると、ボディを入れ替えてみたり、すこしだけ違う雰囲気をたのしむこともできそう、ですね~そして少し似たお顔で、ほんの少しだけ背が高かったり、姉妹や双子ちゃんそういう表現ができそう~。な~んておもっています。
「ムゥス」はふだんのTinyFoxちゃん(左:林檎ちゃんのヘッドC-22は頭囲17cm)よりヘッドが少しだけ大きぃ子なんですね(右:ムゥスX-04ヘッド頭囲21.5cm)「そういえばムゥスちゃんはアイもちょぃおおきめ👀!」(右:ムゥス18mmアイ「サンドクッキー」)「おおきなアイもかわぃ~」





5. どちらから始めるか迷っている人へ
最後に、まみろ(仮)からの少しだけ具体的なアドバイスです。
◆ こんな人は DolleyDoll(BJD)向き
- 1/6スケールで “本格的なBJD構造” を体験してみたい
- 好みのヘッドやハンドを選んで、自分好みの一体を組み上げるカスタム性を重視したい
- 樹脂BJDの質感や「ゴム張りの感触」も含めて楽しみたい
◆ こんな人は TinyFox(MJD)向き
- とにかくまず一体「扱いやすくてかわいいキャラクタードール」をフルセットでお迎えしたい
- カスタムの幅よりも、撮影やお出かけなど日常的な遊びを優先したい
- かわいいビジュアル+フルセット衣装の完成された世界観が好き






6. まみろ(仮)的な独断😼のまとめ —— ブランドで理解するBJDとMJD
- DolleyDoll は、
球体関節と樹脂ボディをベースに、カスタム前提の素体展開が魅力。 - TinyFox は、
PVC+ABSなどのプラスチック素材と機械式関節を組み合わせたMJDブランド。
何と言っても可愛らしいキャラクターとフルセット構成で、“遊びやすさと世界観”を前面に押し出しています。
どちらも「いま」の中国ドールシーンを語るうえで外せない存在であり、BJDとMJDの違いを、実際のプロダクトで体感できるブランドです。ぜひみなさん、注目してくださいね!さ~て。まみろ(仮)のおしゃべりは今回はここでおしまいっです。次回またおあいいたしましょう~💕💗
ライタープロフィール

mamiro / まみろてんちょ(仮)
はじめまして!名前はまみろ(仮)です!🎀
TinyFoxメンテナンスStudio東中野
のお店を任されていますっ。
ちょっとだけドジっこで、おっちょこちょい。
でも、ドールのことは毎日人一倍勉強中ですっ
たくさんの“ご主人様(オーナー)”と“お人形さん”の笑顔を守りたい——そんな気持ちでいっぱい。
お気に入りのレースのドレスに、ドールへの愛をいっぱい詰めて。まだまだ未熟なのだけど、一生懸命がんばりますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたしますっ!



